#4 MRIで気分が悪くなり、緊急事態!〜造影剤や所要時間、金額は?〜
初めてのMRI検査をしてきました。
造影剤の注射で緊急事態!気持ち悪い…
検査技師さんからMRIの注意点を聞き、更衣室で検査着に着替え、待合所へ。
しばらくして声をかけられ、造影剤の準備段階の注射を打たれました。
【点滴のようにして血管内に入れるタイプ。造影剤はMRI中に投入されるため、それまでは生理食塩水が入り続けているみたいです】
針が刺さったまま、チューブで繋がれている造影剤の入った容器を手で持ち、待合の椅子に座った途端…
(あれ、、目眩かな…)
目の前がボヤけてきました。
(座るタイミングで目眩はあんまりないけどなぁ…)
(少し様子見てたら治るかなぁ、、)
(あれぇ、、いつもの目眩とちょっと違うかも)
(あぁ、気持ち悪くなってきた、、)
この時点で注射から2〜3分経ったくらい。
このままだと吐いてしまうかもと思い、なんとか立ち上がり、近くにいた検査技師さんのところへ。
弱々しい声で
「ちょっと気持ち悪いです…」
と声をかけると、すぐに「大丈夫ですか!?座りましょう!!」と待合の椅子に座らせてくれました。
私がうなだれながらマスクをずらすと、「横になりたいですか?マスク外しますね!」と即対応。
意識朦朧の中
「ストレッチャー持ってきて!」
「◯◯先生呼んできて!」
という声が聞こえました。
その声の後すぐ、ストレッチャーが私の目の前に。
(なんだか大事(おおごと)になっちゃってるかも、、)
(この慌てっぷりは、滅多にない出来事!?)
なんて考える余裕も、少しはあったと思います。
造影剤は0.1%の確率で副作用が出ると事前に説明されていたので、(私その0.1%!?)と不安になっていたのですが、看護師さんが頻りに「大丈夫だからね!」と声をかけてくれたことで、少し安心したのを覚えています。
自分の力でストレッチャーに寝転がると端に寄せられ、すぐに血圧計を腕に、酸素濃度計を指に着けられ、手首で脈を確認され、と同時に「足の下に毛布入れてあげて!」と、足の位置を高くされました。
この時ストレッチャーの周りに来てくださっていたのは、医師2名と看護師さん、検査技師さんの4名。
それぞれ持ち場があったであろう方々が呼ばれたらすぐに飛んできて最善の対応をする、改めて病院で働く人たちってすごいなぁと、尊敬した瞬間でした。
この時血圧がかなり低かったようで「普段血圧いくつ!?」とビックリされたのですが、普段から少し低めなのでそれより少し低いくらいということで、「まぁ、それなら少し様子を見よう」となりました。
【こういう場合、血圧が低くなるようです】
私を囲みながら「MRIできるかな?」「どうする?」など医師たちの会議が行われている間に、私は少しずつ回復!
再度血圧を計ってもらうと、「血圧上がってきたよ」とのこと。
「顔色良くなってきたね〜!さっき真っ白だったもんね。」
「よかったよかった!」
「安心したよ〜」
「MRIできそうだね」
(や、やさしい…)
私の方からも、「大丈夫そうです」とお伝えしました。
気分が悪くなってからここまで、おそらく10分程度。
気持ち悪さはほとんどなくなっていました。
MRIの順番を前後していただいた関係で検査まで少し時間があるとのことで、まだこのまま寝てて良いということに。
医師や看護師さんたちは「一応MRIやる時また呼んで!」と検査技師さんに伝え、持ち場に戻られました。
その後検査まで10〜15分くらい寝かせてもらっていたのですが、その間も時々医師や看護師さん、検査技師さんが酸素濃度計の数値を見に来てくれたり、血圧を計りに来てくれたり、
「もう気持ち悪くない?」
「寒くない?」
「MRI大丈夫そう?」
「注射で気持ち悪くなっちゃうことあるからね〜」
と声をかけに来てくれたりと、終始気にかけてくれていました。
普段ここまで気にかけてもらえることがないので、仕事でやってるとはいえ心配してもらえて嬉しい気持ちと、なんだか申し訳ない気持ちになりました。
MRI本番前にブザーの練習!?
いざ、MRI検査へ!
普通なら歩いて検査室に入るようですが、私はストレッチャーで寝たまま運ばれ、MRIのベッドにピッタリ横付けされました。
「ご自分で移動できますか?」
気分が悪くなって倒れてから初めての起き上がる瞬間だったので、
(また気持ち悪くなったらどうしよう…)
と思いながら「はい」と返事をし、検査技師さんが背中を支えてくれる中、ゆっくり起き上がり、MRIのベッドに移動しました。
気持ち悪くなることもなく、造影剤の容器を持ったまま、酸素濃度計も着けたまま仰向けになると、小さいボール状のブザーを持たされました。
「検査中に体調が悪くなったら、このブザーを強く握ってください」
とのこと。
さらに板状の補助装置をお腹に乗せられたのですが、
「3枚は可哀想だから1枚にしてあげて」との声。
私の体調を気使って、検査技師さんが配慮してくれたようです。
その後、かなりしっかりとした大きめのヘッドフォンを装着してもらい、検査前に一度筒の中へ。
ヘッドフォンから聞こえる検査技師さんの「ブザーを握ってください」との声にビックリしながら、ブザーを握る練習開始。
ブザーを握る練習?と思ったのですが、ブザーが意外と硬く、強めに握らないといけないタイプだったので、何度か「もっと強く」と言われました。
いざ、MRI本番!造影剤は大丈夫か…
その後、やっとMRI検査本番!
筒の天井がすぐ目の前に。
閉所恐怖症ではないとはいえ、圧迫感はとてつもなかったです。
検査部位が下腹部だったからか、頭の先は筒から出ていたので、その点少し安心感はあったかもしれません。
ウィンウィンウィンウィン…
ババババ…
ピーピーピーピー…
ギャンギャンギャンギャン…
ヘッドフォンの外から、さまざまな機械音が爆音で鳴り響き始めました。
一定のリズムで音が鳴っているわけではなく、ランダムにさまざまな音がしているので、耳にストレスがかかります…。
物理的な圧迫感に加えて聞きなれない機械の爆音が、さらに恐怖を感じさせる要因なのかなと思います。
そんな中、ヘッドフォンからは申し訳程度にクラシック音楽が流れ始めましたが、これはほとんど聞こえません(笑)
ただ、病院側の"少しでも恐怖を和らげたい"という気持ちが、ひしひしと伝わりましたよ…!
10〜15分程度すると、ヘッドフォンからは「これから造影剤を入れます」と聞こえてきました。
(今まで入れてなかったんかい!)
と思いながら、緊張が走ります…。
(また気持ち悪くなったらどうしよう、、)
「吸って〜」
「止めて〜」
15秒停止。
「吐いて〜」
「止めて〜」
15秒停止。
これを何度か繰り返しました。
地味に苦しかったです(笑)
そして、無事にMRI検査は終了。
時計がなかったので体感ですが、おそらく20分程度だったと思います。
気分が悪くなった原因は…
検査が終わると、MRI室に検査技師さんが車椅子を持って来てくれ、
「乗ってください」とのこと。
(申し訳ないなぁ…やっぱり大事(おおごと)になっている…)
と思いながらも車椅子に座り、押してもらってMRI室を出ました。
すると、先ほどストレッチャーの周りを囲んで心配してくださっていた医師2名と看護師さんが待ち受けてくれていました!!
「気持ち悪く無い?」
「もう大丈夫そう?」
と声をかけてくれました。
看護師さんが「顔色良くなったね」と言いながら造影剤の注射を外してくれ、その後医師と少しお話し。
医師「今まで採血とか注射とかで気分悪くなったことある?」
私「無いです、、」
医師「え!そうなの!?気分が悪くなったのは、"血管迷走神経反射"だね」
緊張やストレス、寝不足、疲れが原因で起こる血圧の低下、脈拍の減少のことで、採血や注射で気分が悪くなってしまう人と同じ現象だそうです。
造影剤を入れる前に起きたことなので、ただただ初めてのこと尽くしで緊張していたのだと思います。
これを聞いて、一安心。
検査技師さんから
「待合所の椅子で少し休憩して、自分のタイミングで更衣室で着替えたらもう帰って大丈夫ですよ」
と言われ、車椅子から降りて待合所へ。
5分程度休憩した後ゆっくり立ち上がり、帰り支度をしました。
今思うと、私の後に検査待ちをしていた方は怖かっただろうなぁ。
点滴を打った途端「気持ち悪い」と訴え、ストレッチャーに乗せられ、医師たちがドタバタ対応する様子を見ていたはずなので。
怖い思いをさせてしまっていたら申し訳ないなぁと、今更ながら思いました。
MRIの金額は…
MRI検査が終わり、お会計へ。
金額は、8,850円。
まぁまぁ高いです…!